会話が苦手、初対面の人と話すと緊張して何を話していいかわからない…。そんな経験、誰しも一度はありますよね。筆者も「どうにかならないものか」と悩み、この本に出会いました。永松茂久さん著の「人は話し方が9割」。一見「話し方」の本と思いきや、会話にまつわる悩みを丸ごと解決してくれる素晴らしい一冊でした。
今回は、実際に本書を読んで学んだことや実践してみた感想を交えながら、どんな内容が詰まっているのかをご紹介します。
どんな本?
「人は話し方が9割」は、特別なスキルや訓練を必要とせず、日常の会話を少し工夫するだけで人間関係が良くなるコツを教えてくれる本です。著者が提案するのは「芸人やアナウンサーのように巧みに話す」技術ではなく、「自然体で相手と気持ちよくコミュニケーションを取る方法」。
イラスト付きで要点がわかりやすく説明されているため、どんな人でもスッと理解できる内容です。そして何より、具体的なエピソードが多く、読み進めながら「そうそう!」と共感できることがたくさんありました。
感想:学んだこと、試してみたこと
1. 話し上手は聞き上手
本書で一番刺さったのは、「話し上手になるには聞き上手であれ」という教え。私たちはつい「自分がたくさん話さなければ」と思いがちですが、実は会話の主導権は「相手が話しやすい環境を作る」ことにあるそうです。
たとえば、相手の話に「うんうん」と頷いたり、「それってどういうこと?」と質問を投げかけるだけで、自然と相手が気持ちよく話せる雰囲気が生まれます。会話が進むほど、こちらもリラックスして楽しめるのです。
実践してみた!
友人との会話で「うん、それで?」や「具体的にはどうだったの?」と質問を挟むように意識しました。すると、相手がどんどん話してくれるようになり、「話しやすい!」と言われることが増えたのです。この簡単なコツだけでコミュニケーションが劇的に変わりました。
2. 拡張話法を使う
本書で紹介されている「拡張話法」は、会話を広げるための具体的な手順です。これを知れば、たとえ会話が苦手でもスムーズに進められるようになります。
拡張話法のステップ
- 感嘆:「すごい!」「へぇ~!」と感情を込めたリアクションをする。
- 反復:相手の言葉を繰り返すことで、「あなたの話をちゃんと聞いているよ」と伝える。
- 共感:「私もそう思う」「わかる、その気持ち」と共感の言葉を添える。
- 称賛:「それって素晴らしいね」と相手を褒める。
- 質問:「具体的にはどういうこと?」と話を広げる。
実践してみた!
仕事の打ち合わせ中、この方法を取り入れてみました。特に「感嘆」と「称賛」を意識して相手の話を引き出したところ、「あなたと話すと楽しい」と言ってもらえたのです。たったこれだけの工夫で、職場の雰囲気も良くなりました。
3. 一緒に笑うことの大切さ
「人は笑わせてくれる人より、一緒に笑ってくれる人が好き」。この言葉に深く共感しました。一緒に笑い合える関係は、会話を円滑にし、心地よい空間を作ります。
実践してみた!
会話中、面白い話題になったら積極的に笑顔で反応するよう心がけました。相手が冗談を言った時には大げさに笑うことで、相手もつられて笑顔に。結果、会話が弾み、自然と場が和みました。
著者・永松茂久さんについて
著者の永松茂久さんは、2001年にわずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始めて、2003年に開店したダイニング陽なた家は、口コミだけで毎年4万人を集める大繁盛店にしたというすごい経歴をお持ちの方です。
彼自身が試行錯誤しながら得た経験をもとに執筆されているため、どのエピソードもリアルで説得力があります。
おわりに:話し方を変えれば人生が変わる
「人は話し方が9割」を読んで、話し方を少し工夫するだけで人間関係が良くなることを実感しました。特にコミュ障気味だった私が、聞き上手や拡張話法を実践することで、職場でもプライベートでも会話を楽しめるようになったのは大きな収穫です。
この本に書かれている内容は難しいものではなく、すぐに実践できるものばかり。日常生活に取り入れれば、きっとポジティブな変化を感じられるでしょう。
「ちょっとしたコミュ障を改善したい」「もっと人と上手に話せるようになりたい」と思う方には、ぜひおすすめしたい一冊です。まずは気軽な気持ちで読んでみてください。新しい発見があるはずです!